自分の世界を広げるために~函館聾学校にて~

先週は、北海道の南部にある函館聾学校でプログラミングワークショップを行ったり、
デフリンピックに出場した時の話をしたりしてきました。
美しい夜景や歴史的な建造物が多く保存されている函館市にあるこの聾学校は、
全校で幼稚部から中学部まで12名と少人数ですが、
その分子ども一人一人の学力や言語力の向上のための丁寧な教育が行われている学校でもあります。
私が北海道の聾学校教員時代にお世話になった先輩教員が数人おり、
今回久々に再会し、話に花が咲きました。

まずは中学生に、デフリンピックや弊塾の取り組み、それから東京工科大の佐々木教授との共同開発アプリ「ゆびもじ」など、私のこれまでの経験や現在の状況についてお話をしました。
デフリンピックの存在を知らなかった生徒もおり、また、「日本語や英語と同じように手話も国によって異なりますよ」にも驚いていました。
最後は、生徒たちには障害で生き方を制限することなく、個性豊かに自分らしく生きてほしいと考え、以下の三点を伝えました。

「自分の世界を広げる方法を身につける」
「聞こえないから無理だと思わない」
「自分を語る言葉を増やす」



次に小学部では、レゴ®︎WeDo2.0を使って一緒にプログラミング体験をしました。
レゴで組み立てたロボットがプログラムに合わせて動く、こうした体験は子どもたちにとって初めてのようで、とても喜んでくれました。



この日の活動を全て終えて、あとは帰路につくだけと思って体育館で子どもたちと軽くバスケをしていたら、
他の子どもたちも集まってきて、最後に手紙をいただきました。



どの手紙も、子どもたちの想いがていねいな言葉で綴られており、感極まってしまいました。

函館聾学校の皆様、素敵な機会をいただきありがとうございました。

※本写真は、函館聾学校より掲載許可をいただいております。

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