ろう文化と手話~東京学芸大学にて~

11月末に東京学芸大学留学生センターで「ろう文化と手話」を題材にお話をさせていただきました。
留学生センターでは、多文化共修科目として日本における在日・移民の言語、アイヌ語・琉球語、諸方言などを学びあう授業が行われています。
今回はその一環としての講義でした。

ろう者と聞くと、聞こえないという障害や福祉といった医療モデルとしてのイメージが先行しますが、それとは切り離して、文化モデルとしてろう者の文化的行動様式やろう教育歴史などをお話しました。
そして、最後は日本手話と日本語対応手話(手指日本語)の違いを紹介し、簡単なCL(類辞)を教えました。
参加学生は日本人だけでなく、中国、韓国、タイ、フランス、トルコ、スウェーデンと、文化的背景が異なる人たちが多く集まり、講義後、筆談で「ジェスチャーと手話の違いは?」などの質問があったり、私の手話を終始模倣して覚えようとしていたりしていました。
今回の講義で異文化理解の一助になれれば幸いです。

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