勉強に適した座り方

学校でも会社でもきちんと座っていられない人は、勉強もデスクワークも苦痛になり、集中力の低下はもちろん、学力や労働力に影響を与えます。
一方で正しい姿勢で座ることができると、長時間何かに取り組んだりして自然と、学力が身につくと言われています。

まず、勉強机は、シンプルで長持ちする木の机がお勧めです。
椅子は、両側に肘掛けがあって、座面の高さが調整できるものがいいですね。
できれば背もたれも座面も広いほうが座り心地がいいですし、勉強中の休息時に背伸びしたり、肘掛けに腕を預けたりする時に便利です。
こういう椅子だと、自然と座っている時間が長くなります。
なお、机と椅子の適切な高さは下記URLをご参考になさってください。
https://norokka.com/1061/

次に座り方ですが、姿勢はまっすぐ背中を上に伸ばすよりも少し前傾した姿勢が望ましいです。前傾といっても背中を丸めるのではないですよ。
座面の角度によって前傾が難しい場合は是非、お尻の下に薄い座布団などを挟んで調整してみてください。
また、ノートを使う時の鉛筆の持ち方や非利き手の使い方も大事ですね。

子どもが椅子に座って30分間でも勉強に取り組むのに必要な学習習慣を身につけるためには、まず、適切な学習環境として机と椅子の精選、それから座り方ですね。
しかし、今の子どもはスマホやゲームに没頭することも多いと思いますし、そのスマホやゲームをそう簡単に取り上げることはできないでしょう。この場合は「ゲームをするなら正しい姿勢で」というルールを加えることも方法の一つですね。そうすると自ずと学習に向かい始めてくれるかもしれません。

椅子に座るという行為は一生の行為です。
あの安住アナウンサーを育てた明治大学の齋藤教授曰く、
「座る力は生涯にわたって大きな武器になる」とのことです。

参考文献
・齋藤孝『坐る力』文春新書、2009年
・齋藤孝『10歳までに身につけたい「座る力」』KKベストセラーズ、2012年

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